marutanmenの日記

たっきーさんこんにちは、私は札幌在住の23歳の社会人です。

あなたに、最後のファンレターを書きます。

あなたが旅立ってから数日が立ちました。私はまだ事実を受け止めきれていませんが、たっきーさんはいかがお過ごしでしょうか。今そちらはどんな感じですか？行くのが早すぎて仲間が少ないからまだ楽しくないんじゃないですか？でもたっきーさんならそちらの世界の人たちとも仲良くなって、うんちくを披露したり、大声で笑って楽しくしてるんですかね。とん平師匠にまだ早いって怒られているんですかね。でも悔しいんじゃないですか。まだまだやりたいことたくさんあったんじゃないんですか。あんなに結婚したいって言ってたし、地元の復興だってまだ残ってるし、妹さんの子供の顔だって見てないですよ。しかもこれからるひまの稽古が始まろうとしてたんですよ。

今年のたっきーさんの年末のるひまのキャラクターのキャッチコピーは「散るなら俺一人で十分さ。」でしたね。伏線回収早すぎですよ。まだ始まってもいませんよ。なんでですかね。神様はなんでたっきーさんを選んだんですかね。世の中にはもっとたくさん悪い人だっているのに。なんでだろう。それを一番聞きたいのはたっきーさんですよね。

でも、たっきーさんは優しいから、自分より人を優先しちゃうから、誰かの代わりに受け止めたのかな。優しすぎるなぁ。だって、たっきーさんがこの世から無くなってからたっくさんの人の言葉を見たけど、誰一人たっきーさんの悪いこと言わなかったんですよ。むしろ皆たっきーさんとの思い出をたくさん言ってくれるし、皆口を揃えて泣いたらたっきーに何泣いてんだって笑われそうって言うんですよ。それくらいあなたは皆に愛されていたし、滝口幸広＝笑顔だと思ってたってことだと思うんです。褒められるのが少し苦手なたっきーさんはみんなからの言葉を見て照れながら笑ってそうですね。私もその一人です。あなたの笑顔が大好きなんです。笑った時の大きな口と、よく通る笑い声が大好きだったんです。その笑顔に一目ぼれしてから4年が立ちます。芸能生活15年間のうち私はあなたの4年間しか知らないですが、その４年間ずっと幸せだったんです。4年間でたくさんのものをもらったんです。

何をもらったから聞いてくれますか。とても重くて深くて長くて読むの疲れちゃうかも知れないですが、読んでくれたら嬉しいです。

私はたっきーさんの他に応援している人たちや、好きなものがあります。中には5年以上応援している人たちもいます。でも、その人たちを応援してても生まれなかった感情や、できなかった経験がたっきーさんを応援してたことでたくさんあります。

たっきーさんの舞台を見に一人で飛行機にたくさん乗って、いろんな地に足を運びました。いろんな劇場に行きました。周りの友達より少し東京や大阪に詳しくなりました。たまに友達と旅行に行ったときに便利なんですよ。頼られるし。一人で飛行機たくさん乗ってる20代前半の女の子って中々周りにはいないけど、何かを相当好きじゃないとできない経験だから周りの子より得してると思ってます。

たっきーさんにファンレターを書きました。誰かにファンレターを送りづつけることは初めてでした。毎回何時間も内容を考えて書き直して、どんな封筒のデザインにしたら覚えてくれるかなとたくさん考えて書きました。他のファンの方に比べて手紙を送った回数は少ないですが、少しでもインパクトを与えたくて、毎回たっきーさんのイラストを必ず貼るようにしてました。あと札幌在住アピールも少ししてたんですよ。わかってくれてたかな。札幌に俺のイラストをよく貼る女がいるな、位思ってたらいいな、なんて願いを込めていつも手紙を送っていました。たっきーさんがファンレターを全部残してくれてるとか、ファンレターを楽屋で読んでにやにやしてるというエピソードを聞いて、文章を書くのが苦手だった私はこれからももっともっと書こう、と思ったし、拙い言葉でも直接伝えることがその人の糧になることを実感しました。

たっきーさんがいなくなってしまった次の日、八神さんがツイッターで皆の言葉を代わりにたっきーさんに届けてくれるって言ってくれました。もちろん私も制限された文字数の中で精一杯のことを伝えさせてもらいました。もう届いたのかな。今読んで、ニヤニヤしてたらいいなあ。

たっきーさんにプレゼントを贈りました。まさか自分が芸能人にプレゼントを贈ることになるとは思っても見ませんでした。彼氏にプレゼントを買ったことすらない私に男性物の服を買わせたのはたっきーさんですよ。笑　たっきーさんはスタイルがいいので、何着てもかっこいいんだろうなって妄想が止まらなくなっていっつも自分好みの服ばかりプレゼントしてました。もしいらなかったら本当にごめんなさい。雑巾にしてても全然いいです。たっきーさんは上下ジャージでもスタイルの良さでかっこよく着こなしちゃうから何着てもかっこいいんですけどね。それに毎回たっきーさんへのプレゼントを探し回ってる時間はとっても楽しかったです。

たっきーさんは私に自信を持たせてくれました。たっきーさんの誕生日イベントに参加しました。芸能人のファンイベントに参加するのは初めてでした。初めてのイベント参加は3年前です。100人くらいの人の中から20人抽選でチェキが撮れるって知ってから、私生まれて初めてダイエットしたんです。髪短かったけど髪も伸ばし始めたんです。こんな見た目じゃたっきーさんの隣に並べないって。少しでも可愛くなりたいって。そのとき絶対じゃないのにチェキが撮れると自信満々でイベントに向けてダイエット始めたんですよ。当日のイベントでは本当にチェキが当たって直接思いを伝えられる機会を与えてもらって、夢のような時間でした。そのあとも継続してダイエット続けて、髪の毛も伸ばして、周りの人に雰囲気変わったね。女性らしくなっていいねって言われるようになって、嫌いだった自分のことが少し好きになれたんです。きっかけはたっきーさんに会うためだったのを知ってるのはその時誰もいませんでした。そのイベントで初めてたっきーさんと近くで接してお話して、握手した時の感覚は今でも覚えてます。少しカサついてるけど暖かくて大きくて包み込むように優しい手にドキドキしました。優しい目で緊張してどもる私が話す様子を待ってくれていました。札幌からきましたっていったらそんな遠くから！？ってびっくりしてましたね。でも離れる時に気をつけて帰ってね、札幌また行きたいなって言ってくれました。そこから札幌来てくれていなさそうだけどいつか来てくれたらいいなって思ってました。

その2年後の誕生日イベントでもまた抽選でチェキを当てた私はたっきー運がめちゃめちゃ良いと自負してます。笑　る年ではファンサもらっちゃったしね。たっきーさんそのとき高熱出したまま舞台出てたからなんも覚えてないって言ってたけど。無理してでも出てくれてありがとうございました。私はその記憶を鮮明に覚えているからいいんです。

あとたっきーさんのおかげでかけがえのない存在の友達も出来たんです。元々違う人を応援してた時に出会った友達だったけど、住んでる場所も全然遠くて気軽に会えるような距離じゃなかったから会ったことなかったんだけど、その友達は井深克彦さんのファンになったんです。私がたっきーさんを好きになった時期と同じくらいの時に。それをきっかけにさらに仲良くなって、毎年その子と年末はるひまを見に行ってたんです。るひまのキャスト発表があるたびに、また今年もお隣よろしくね。って言い合って、一緒に団扇もってキャーキャーしてたんです。それにその子、私のためにかっちさんにたっきーさんとのエピソード聞いてくれたり、私が行けなかったたっきーさんの現場でたっきーさんこんなことしてたよ、とか教えてくれたり、私の代わりにたっきーさんにファンサもらってくれたり、たくさん私の代わりにたっきーさんを見てくれてもいたんです。こんなに優しくて私のことも、私の好きな人のことも気にしてくれる友達と深く関われるようになったのもたっきーさんのおかげなんですよ。

たっきーさんを好きになってるひまの舞台や戦国鍋を見て苦手だった日本史を好きになれたし、犬夜叉やA3！に出てくれたから見たことない作品だったけどたっきーさんが出るから見始めたら面白くてハマったし、青春鉄道を見てから西武秩父線見ただけでニヤニヤしちゃうし、MeeTのおかげで黄色と青のモノ見たらすぐ買っちゃうし、たっきーさんのファンアート描き始めたら絵うまくなったし、自分でグッズ作り始めちゃうし、アディダスの金ラインのジャージ見るだけでたっきーさんのこと思い出すし、千葉って言われたら世間は嵐の相葉くんだけど私はたっきーさんだし、テレビ出演したときは録画して家で何回も見て家族に私の好きな人だよって教えてあげ続けたら家族も覚えてくれたし、日常の小さなことからたくさんたっきーさんを思い出すようになっちゃったんですよ。どうしてくれるんですか。もらいすぎて全然返せてないんですよ。全部勝手に私が好きになって勝手にやってることだけど、全部が幸せで、全部があるから今の私がいるんです。他にも好きなものはありますが、どれも変わりなんてないんです。たっきーさんの変わりなんてどこにもいないんですよ。今までこんなに顔が自分の好みの人見たことないし、顔小さくてスタイルいいし、足長いし、大胆で陽気かと思えばたまにゾクッとするようなギャップがある役が似合うし、破天荒ぶって根は超真面目だし、ちょっと苦手なダンスを踊る姿はとっても一生懸命で可愛いし、よく通る声で紡ぐ歌声は聞き心地が良いし、世界で一番ジャージと和装とスーツが似合うし、料理できてサーフィンできて子供が好きで家族や友達や後輩をなにより大事にしてる完璧な人だし、ファンを大切に思いすぎて少し塩対応になる照れ屋だし、自分が褒められるのが苦手で照れながら逆ギレするけど人のことは恥ずかしげもなく褒めるし、好きな人にはそっけなくなるし、うんちく語ると話は長いけど知識が豊富で説得力があるし、大御所には物怖じせずグイグイ前に行くのように見せかけて前に出れてない後輩を引き立たせて上げれて視野が広いし、上げたらキリがないほどたくさん魅力があるんですよ。

それにたっきーさんのファンって皆すごく優しくて、たっきーさんのこと大好きなんですよ。まだまだこれからもっと輝くはずだったんですよ。たっきーさんよく自分でスターダストのダストの方って言ってましたけど、私たちからしたらキラキラに輝く一番星でしたよ。

私年末の座長そろそろたっきーさんだと思ってたんです。明治座の前に滝口幸広って幟立つの早く見たいなって思ってたんですよ。いつか見たかったな。

でも、一番悔しいのはたっきーさんですよね。まだまだやりたいことがあったのは、見たい世界があったのはあなたですよね。苦しかったですよね。辛かったですよね。そのことを思うだけで胸が張り裂けそうです。神様はどうしてこんなに不公平なんですか。なんでたっきーさんなんですかね。意味がわかりません。未だに盛大なドッキリだと思いたいです。年末ひょっこり帰ってくるんじゃないかと期待している自分がいます。いつまでもこんなこと言って引きずって泣いてても無駄なのはわかってるんです。りゅうくんも泣いてたらたっきーに笑われそうだって言ってました。たっきーに涙は似合わないって。確かにそう思います。だけど少しだけ許してください。ちょっとずつ受け入れて、前を向くには時間がかかるかもしれないけど。

あなたがやろうとしてた浅井長政を、年末にこの目でちゃんと見守りますからね。皆がたっきーさんのために一生懸命作り上げた舞台を見届けますからね。私たちができることはそれくらいだけど。たっきーさんも一緒に見守ってくれたら嬉しいです。それに今年のるひまの千秋楽は四十九日らしいですからね。たっきーさん気になって仕方ないんじゃないですか？自分以外で盛り上がってるの見てたら悔しいんじゃないですかね。

私は当日舞台をみたらたっきーさんがいないことを実感して泣いてしまうと思いますが、そんな悲しみも吹っ飛ばしてくれるくらい笑わせてくれるるひまを信じて年末を待とうと思います。かっちのファンの友達とまた一緒に見に行きますからね。

正直たっきーさんがいなくなった今、もっと舞台を見に行っておけばよかったとか、もっと前から好きになっていればという後悔はあまりしていません。きっとこれから先のたっきーさんに期待をしていたからだと思います。もっと前から知っていれば、と思ったことがないわけではなかったんですが、そういう出会いって色んなタイミングが重ならないとならないし、出会うべくして出会っていると思っているので、不思議とその後悔はありませんでした。でもその理由は、私も一緒に歳を取りながら色んなお仕事をするたっきーさんを見たかったからだと思います。なので後悔、というより悔しいです。たっきーさんの未来を奪われてしまったことが悔しくて仕方ないです。

だから私はたっきーさんが生まれ変わってもまた役者をやってほしいです。私にもう一度一目惚れさせて欲しいです。そんなのいつになるかもわからないし、漫画の世界の話かもしれないですが、それぐらい、あなたをもう一度応援したいんです。次はあなたがおじいさんになった姿を見届けたいんです。あなたと未来を見たいんです。こんな私の我儘がいつか叶うことを信じています。

たっきーさん、私の今世で私と出会ってくれてありがとう。生まれてきてくれてありがとう。役者になってくれてありがとう。かけがえのない仲間と出会ってくれてありがとう。たくさんの笑顔をありがとう。あなたがいてくれたおかげで救われた人はたくさんいます。それだけは伝わって欲しいです。滝口幸広という名前のとおり、あなたはたくさんの幸せを広げてくれました。広げすぎて疲れちゃったのかもしれないですね。今はゆっくり休んでください。本当にたくさんの幸せをありがとう。ずっとずっと愛してます。あなたのことを忘れません。あなたを応援できたことを誇りに思い、私はあなたの分までこの世界を生きていきます。

長く拙い文でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。どうか安らかに。

送ったファンレターの封筒デザイン

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